2008年12月15日月曜日

名古屋発の読書会の2周年記念イベントが開催!

Artholic vol.10(2008年3月15日号)のトピックスでご紹介した、名古屋発の読書会、名古屋文学サロン月曜会の母体となる名古屋アウトプット勉強会の2 周年記念イベント「名古屋アウトプット勉強会 2nd ANNIVERSARY『フォーカス・リーディング』出版記念読書会」が、9月23日に名古屋駅のテルミナ8階会議室で行われた。

今年3月の取材時には600人のメンバーを擁しているとのことだったが、現在では1000人を超える規模となっており、福岡に支部もできているそう。約 100名のメンバーが参加したこのイベントでは、今年8月にPHP研究所から『フォーカス・リーディング1冊10分のスピードで、10倍の成果を出す「い いとこどり」読書術』を出版した、寺田昌嗣さんを迎え、速読のテクニックについてお話を伺った。

寺田さんが東京で主催する速読セミナーでの内容 を、誌上トレーニングの形で掲載しているのがこの本。講演会では、「目のチューニング」などを参加者と実践しながら、「力まないで呼吸を整える」「姿勢を 正す」「文字を見るのではなく、視野を広げてスライドさせる」など、独自に開発した速読のメソッドが話された。

寺田さんのお話の中でアートにも通 じるのではと感じたのは、「速読により読書の生産性が上がれば、経験知が上がり、さらにスルスルと読めるようになる」ということ。多くの作品を見れば見る ほど経験知が上がり、以前見たときには難解に感じた作品の印象も変わってくるからだ。とはいうものの、アートの場合は一度にたくさんの作品を見ればいいと いうものでもなさそうだ。というのは、美術館を訪れる人の多くは、展示の順路に従い一点一点鑑賞しているが、作品数が多い企画展では時間をかけて見たにも かかわらず、記憶に残っている作品は2、3点という場合も少なくないからだ。そうすると、最初に会場を速読するようにざっと見て全体の文脈や作品の傾向を 大まかに押さえたうえで、気になる作品のもとに戻りそれらをじっくり見る…というのが、アートの速読といえるのではないか。

読書会ブームの火付け役ともいえる名古屋文学サロン月曜会に興味のある方は、インターネットの会員制サイト「ミクシィ」(http://mixi.jp/view_community.pl?id=2226186)をぜひチェックしてみては。

2008年9月15日月曜日

愛知県美術館がブログ開設

愛知県美術館の公式ブログが9月2日に開設された。すでにある公式ウェブサイトは、少々堅苦しい印象が否めないが、ブログでは学芸員の日頃の仕事ぶりや準備中の展覧会について、より気軽に発信していくようだ。

現在アップされているのは、開催中の所蔵作品展「タイムスケープ もうひとつの時間」(~10月5日)の見どころや、横須賀美術館で開催後、同美術館に巡回する「ライオネル・ファイニンガー展光のクリスタル」展(10月17日~12月23日)の横須賀美術館レポート、国立新美術館、国立国際美術館を巡回後、来年4月に同美術館で開催予定の展覧会「アヴァンギャルド・チャイナ―〈中国当代美術〉二十年―」の国立新美術館での展示立ち会いレポートなど。

今後も展覧会の裏話などをどんどんアップしていく予定。このブログで、美術館や学芸員の仕事がぐっと身近になることを期待したい。

愛知県美術館公式ブログ→http://blog.aac.pref.aichi.jp/art/

一宮の路上に描かれた奇妙なマークはいったい…?

足形のようでもあり、耳のようでもあるこのマーク。道路の白線のように路上に白くプリントされ、一宮市三岸節子記念美術館周辺の18か所に点在している。

これは、今年7月12日から8月17日に同美術館で開催されたサウンドアーティスト、鈴木明昭男さんの展覧会「点気ki-date」の会期中に行われたプ ロジェクト《点音》(おとだて)のために設置されたもの。

《点音》は、耳と足を象ったマークの上に佇み、普段は意識しない風や虫の声、生活音や車が走 り去る音などに耳を澄ますことで、新たな風景を立ち上げようとするプロジェクトで、1996年のベルリンを皮切りに、世界18箇所で実施されているとい う。

マークは会期後も消されず、自然に消えるまでそのままなので、見つけたらその上に立って耳を澄ましてみよう。今まで気づかなかった意外な風景に気づくかも。

2008年6月15日日曜日

飯田淑乃さん、水戸でもブレイク!

アー トホリックvol.8のインタビューに登場していただいた飯田淑乃さんの個展「クリテリオム72 飯田淑乃展」が2月16日~5日11日に水戸芸術館で紹介された。


名古屋市大須での個展「ゴヤフェチ」では、名古屋限定アイドル「大須あかね」に扮し、彼 女から見た名古屋らしさを歌と映像、フィギュアで作品化した飯田さん。

水戸では、納豆の天使であるパペットの「なっちぃ」を片手に「ねばねばなっちぃのう た」を歌う、歌のおねえさん「ごげんゆかり」となり、水戸の人々をみごと釘付けにした。

その証拠に、ここで作品のひとつとして展示されていた、納豆をトマ トとバジル風味のチーズでコーティングしたという設定のお菓子「なっちぃ」が、なんと商品化されるらしい。うまくいくとこの秋には、視覚と聴覚に加え、味 覚でも彼女の作品が堪能できるかも。「ちょこなっとう」を超える水戸名物になる日も近い?

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