2011年12月15日木曜日

「あいちアートプログラム」高木正勝展、荒木由香里展が開催中

作品から眺めた佐久島・新谷海岸の風景
あいちトリエンナーレ地域展開事業「あいちアートプログラム」として、春日井と佐久島で若手アーティストによる特徴ある展覧会が行われている。「あいちアートプログラム」とは、昨年行われたあいちトリエンナーレ2010で高まりをみせた芸術への興味関心を県内各地に広げ、次回のトリエンナーレにつなげていこうとするもので、現代美術作品の制作・展示や子どもたちへの文化芸術体験「キッズプログラム」、若手芸術家を育成・支援する事業「アーツ・チャレンジ2012」を実施していく。現代美術作品の制作・展示では、文化フォーラム春日井にて「高木正勝 in あゆち」が、佐久島の新谷海岸・弁天サロンにて荒木由香里展「星を想う場所」が12月25日(日)まで開催中

「高木正勝 in あゆち」では、10:00から日没(17:00頃)は交流アトリウムのモニターに、日没(17:00頃)~21:00は交流アトリウムの窓に高木の映像作品が映される。また佐久島の新谷海岸では、荒木の作品であるイスに座って、緩やかに流れる時間や打ち寄せる波の音、吹きわたる風を感じることができる。どちらも一般的な美術展とは異なり、訪れる時間や天候によりさまざまな表情を見せてくれそうだ。

クリスマスはパーティもいいけれど、大切な人といっしょにアートを楽しんでみるのもいいのでは。

高木正勝 in あゆち http://aichi-art.com/modern-art/wakate_kasugai.html
荒木由香里展「星を想う場所」 http://aichi-art.com/modern-art/wakate_sakushima.html

2011年9月15日木曜日

長者町に「アートラボあいち」がオープン

あいちトリエンナーレ2010からちょうど1年となる8月21日に、以前ATカフェだった長者町の万勝S館がアートラボあいちに生まれ変わった。

 地下1階から2階は、アートラボあいち事務局が運営。地下1階はパフォーマンスやライブ、レクチャーなどが行われるイベントスペース、1階は次回のトリエンナーレの最新情報などを紹介する情報スペース、2階は作品が展示されるエキシビジョンスペースとなっている。また、3・4階は東海エリアの大学が事業を展開していく。 昨年のトリエンナーレの盛り上がりを次回につなげていくのはもちろん、地域のアーティストの活動を紹介し、地域のギャラリーやオルタナティブスペースと連動していくアートセンターとしての役割を、まちなかの「実験室」に期待したい。 

住所/愛知県名古屋市中区錦2-10-30
時間/11:00-19:00 休館日/月・火曜日
TEL/052-204-6444
mail/artlabaichi@gmail.com
http://www.artlabaichi.com/

2011年6月15日水曜日

「世界の塔の下から」が再始動


2009年、あいちトリエンナーレ2010のPR事業の一環としてスタートしたユーストリーム番組「世界の塔の下から」が、リニューアルされて帰ってきた。

これは、毎回アートに関わる人々やその周辺の人々をゲストに招き、それをユーストリームで同時配信するというもので、名古屋テレビ塔の下に設置された1坪程度のブースをスタジオにして収録されていた。事業終了に伴い中断していたが、このコンテンツをアーティストユニットN-markの野田利也と武藤勇が引き継ぎ、金曜日の夜にトークイベントとして開催し、それをユーストリームで同時配信している。

リニューアル後の目玉は、「笑っていいとも」のテレホンショッキングよろしく、ゲストが次回のゲストを紹介していくことだ。これまで4回開催され、先回のゲスト、1980円(イチキュッパ)が紹介したコンテンポラリーダンサーの倉知可英さんは、次回6月24日(金)に出演予定。

身体表現や音楽など、美術に限らない多彩なゲストよるトークに今後も目が離せない。

■次回スケジュール
FRIDAY NIGHT TALK SHOW#5「世界の塔の下から」
ゲスト/倉知可英(コンテンポラリーダンサー)
ホスト/N-mark(野田利也・武藤勇)、新見永治
日時/2011年6月24日(金) 20:00~21:00
場所/万勝S館(名古屋市中区錦2-10-30)
ユーストリーム視聴
http://www.n-mark.com/worldtower/
世界の塔の下からウェブサイト
http://www.n-mark.com/worldtower/

2011年3月14日月曜日

アートホリック5周年イベントを袋井市で開催!


2005年12月から始めたアートホリックも、早いもので昨年12月15日更新のvol.21をもって丸5年。なにか記念イベントができないかと考えていたところ、編集メンバーから「静岡の人にもアートホリックを広く知ってほしい」と提案があり、静岡県袋井市に12月3日~25日の期間限定でオープンした「どまんなかセンター」で、5周年イベントを開催した。

「どまんなかセンター」をプロデュースするのは、中崎透、野田智子、山城大督からなるアーティストユニット、Nadagata Instant Party。彼らがプロデュースによる写真展が市内にある月見の里学遊館の全館を使用して開催されることになり、それに伴いできなくなる貸し館業務を遂行するための別館として設置されたのが、この「どまなかセンター」とのことだったが、それは彼らの口実に過ぎなかった。月見の里での写真展開催、そして「どまんなかセンター」設置というストーリーと「どまんなかセンター」という枠組みをつくり、そこで起こりうる出来事をしかけ、人々を巻き込むことが彼らのプロジェクトなのだ。

そんなこととも知らずにのこのこと袋井に乗り込んだアートホリックも、まんまとここで起こる出来事の登場人物となり、Nadagata Instant Partyと月見の里学遊館の戸舘さんを交えてのクロージングトーク「袋井でアートを育てるコツ」で、彼らのプロジェクトの本質を伝えるという役目を担わせてもらった。

これまでのアートホリックの記事をファイルとパソコンの画面で紹介し、トピックスやブックレビューで紹介したCDや書籍を展示した5周年イベントにより、どれだけ静岡にアートホリックが浸透したかは疑問ではあるが、始めた時からの「作家や作品と見る人をつなぐ」という目的は全うできたのではないだろうか。

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